訪問日時:2017年4月23日、午後6時頃、1泊
こちらへの訪問はスペイン到着2日めのことでした。2日目の23日は、朝9時ころ美しい村にも選ばれている前泊地シウダッド・ロドリーゴを出発、そのままポルトガルへ入り、(後日紹介しますが)世界遺産を含む数カ所の観光を終え、同日中に北側からポルトガルを抜け、再びスペインへ。そして、2日目の宿泊場所として選んだのが、ここPuebla de Sanabria(プエブラ・デ・サナブリア)でした。
いつものようにGoogle Mapで場所を確認しておきましょう。すぐ上にポンフェラーダ、アストルガ、レオン、と5年前に訪問したサンティアゴ巡礼路上の街がありますね。
宿は村の中にあるポサダを到着前に訪れたポルトガルのブラガンサという街で事前予約しておきました。そこからこの村まで、Googleマップのナビは、ちょっとどうなのよって思うくらい、人気のまるでない道を案内してきましたが、素敵な国境付近の村に巡り会いつつ、予定通り夕方の6時にこの村に到着しました。
駐車場ですが、残念ながら村の中には僅かなスペースしかなく、そこはすべて埋まっていたため、仕方なく、村の外側に停めることに。もう慣れっこですが、それでもこの村は特に場所を探すのにはとても苦労しました。
プエブラ・デ・サナブリアの旧市街エリアは小高い丘の上にあるため、村の周りはその丘の麓になります。しかも、小さな村ですが、すぐそばにはそこそこ交通量の多い幹線道路があり、僕が停めた場所もその幹線道路上の路上だったため、探すだけでなくそこに停めるにも苦労しました。場所を地図で示しておきます。
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ただ、いつものことですが、ホテルから離れた場所にクルマを停めた場合には、次の写真のようにクルマから持っていく荷物は最小限に留めて移動しやすいようにしていますから、たとえホテルが丘の上にあろうとも、さほど苦労することなく向かうことができます。
ホテルの場所は、一度旧市街をさまよっていますからすでに把握していました。ただ、ここはアパルトマン形式なのでいわゆるレセプションはありません。
しかし、当日予約ということもあってアパルトマン側から連絡もなかったので、戸惑ってしまいましたが、幸いこのポサダにはバルがあり、そこはすでに開いていたので、そのバーの人に今夜ここに泊まると伝えようとしたところ、まったく英語は通じず。しかし、試しに片言のフランス語で話しかけたところ、意外と通じたようで、こちらの言いたいことを理解してくれたため、その直後電話をしてくれたみたいです。とりあえず5分くらい待ってと言われたので、そのバルの外で待機。遠景ですがこんな場所にあります。
眼下には小川が。
それから5分後くらいにポサダの管理人が来ました。そしてチェックインの手続き、僕がフランス語が話せることを聞いたのでしょうか、ポサダの方もそこそこフランス語を話せるみたいで、しかもむしろ英語より得意みたいなことを言っていたので、終始フランス語で簡単な話をしながらやりとりをしました。
通された部屋はこちら、すごくきれいでした。お値段もそんなに高くないし、これはかなりお得なところを選んだといえるでしょう。もっとも来るのは大変ですけどねここ笑。
宿泊したホテル:Posada Real La Carteria (スペイン プエブラ・デ・サナブリア) – Booking.com
チェックインなど諸々の手続きが終わったのが午後7時30分過ぎ、まだまだこのスペイン西部は明るいし、この界隈のレストランが開くのはどうやら20時30分くらいからなので、わずかな時間ですが、村を散策しました。
さて、こちらのPuebla de Sanabria(プエブラ・デ・サナブリア)という村ですが、ここも今年になって新しくスペインの最も美しい村に登録されたばかりの村のひとつ。ということで例の公式ガイドブックには情報がありませんでした。
しかし、このあたりサモラ県では特に古くから存在する村として有名とのこと。村の由来は6世紀までさかのぼることができるそうですが、やはりどの他の美しい村と同じように、11世紀頃から人口が増え、より大きな村として発展、特に要塞都市として発展し、今に至るということです。現在でも比較的近くに高速道路が走っているので、古くから、交通の要所であったということでしょう。
村に残る城壁や古城はこのころに造られたものを原型としているそうです。もちろん何度か改修されているとは思います。しかし、残念ながら教会やお城は19時までもしくは20時までだったので、入ることができませんでした。ということで、ただ眺めただけでした。それでもとても趣のある風景、楽しむことは出来ました。
あとの見どころはマヨール広場くらいでしょうか。ちょうど村の中心、とてもきれいに整っており、心地いいスペース。さらに、他の村でときおり見られるようなカフェなどがなく、そのおかげで静かで落ち着いた雰囲気を感じることができました。
おもったよりも観光客がいたのも興味深かったです。どうやらスペインのセビーリャから続くサンティアゴ巡礼路上の村であるようです。
そうこうしているうちに20時30分を過ぎていました。一旦アパルトマンに戻ってから夕食へ。ポサダ近く、といっても小さな村なので村の隅々まで5分もかからず辿り着いてしまうのですが、TripAdvisorでも評価の高かったこちらのレストランを選びました。
ここでの食事については、また別の記事で詳しく紹介いたしますが、レストランの外見、中の様子を少しだけ。
ワインはとても美味しかったのですが、食事はおそらくチョイスがよくなかったのか、それほど美味しくはなかったです。十分な質は合ったと思いますが。
いくら強いといえ、やはりワイン1本はそれなりに酔います。おもったよりも夜のこの村は寒くなかったのですが、食事を終えて少し酔い覚ましに村を一回りしてから宿へと戻りました。その日はたくさん観光もしたこともあり、よく眠ることができました。