2011年7月20日ってのはなんなんですかねー。いろいろ面白いものが発表されすぎです。
さてさて、Ustreamにツイキャスと、iPhone一台で手軽にネット中継ができる、そんな素晴らしい環境が当たり前になって久しいですが、またしても画期的なストリーミング配信アプリが登場しました。
先日7月20日にリリースされた「TapStream」です。
どういうものなのかというと、
- 「iPhoneをそれぞれWebcamとして利用」 → TapStream Cam
- 「iPadやiPhoneでどのWebcam映像に切り替えるか指令を出す」 → TapStream Switch
- 「これをUsteam Producer等で配信」 → TapStream Driver
この一連の操作を一気にやってしまうアプリというわけです。すごいぞ!
一連といってもひとつのアプリで閉じているわけではなく、上のリストでご紹介の通り、以下の3つのアプリを連携することでマルチカメラ映像配信を行います。
こちらの製品紹介にもある通り、ひとつひとつのアプリは操作が簡単。設定も楽です。
「iPhoneをそれぞれWebcamとして利用」 → TapStream Cam はこのような感じ。
このようにiPhone側でTapStream Camを立ち上げておき、次にiPhoneあるいはiPadで、「iPadやiPhoneでどのWebcam映像に切り替えるか指令を出す」 → TapStream Switchを立ち上げます。
左上のカメラマークをタッチしますと以下のように「カメラ・画像」という画面が立ち上がります。これでiPhoneで立ち上げているCamをSwitchアプリのそれぞれの番号に割り当てる、という仕組み。
ここまでくればやり方は一目瞭然ですよね。どのカメラの映像に切り替えるかはSwitchアプリ上、ここでいうならばiPadで切り替える。ちなみにSwitchアプリはiPhoneでも使えますからiPhoneでSwitchの機能を使うこともできるわけです。
これで複数のiPhoneカメラとそれらを自在に切り替わるSwitchが連動。最後はこれを、MacにインストールしてあるUstream Producerなどで配信。Mac側には予めUstream Producerは当然ですが、「TapStream Driver」をインストールしておきましょう。
ここから先はもう普通のUstreamと同じです。
というわけで、このアプリの登場でいとも簡単にマルチカメラ映像によるストリーミング配信ができるようになったわけです。ちょっと前までは単にiPhoneのみでリアルタイムストリーミング配信ができるだけで驚いていましたが、それもいまとなっては遠い昔のような感覚、技術の進歩はすごいですね。
ところで僕が個人的に素晴らしいと思ったのは、「iPhoneを単なるWebcamとして利用できる点」です。
いまのところこのTapStreamは「Ustream Producer」でしか使えなさそうですが、サイトを良く見ていみると、「Ustream Producer等」といった表現になっているんですよね。つまり初めからストリーミングドライバーには依存しない独立した設計になっている。
これは非常に画期的なことだと思います。今後仮にUstreamよりも便利なストリーミングドライバーが出てきたとしても、おそらくそちらにすばやく移行できると思われます。そのひとつの候補はPC版のツイキャスですよね。
あるいは、Ustreamとツイキャスを同時に利用できるかもしれないわけです。それには2つのMacが必要そうですが、こういった可能性もあると思われます。まあこれはどのくらいニーズがあるどうか不明ですし、そもそもこんなことが技術的にできるかどうかはわかりませんが、いずれにしてもストリーミングドライバーとは独立できる点に多いな可能性があることに間違いないでしょう。
でも、残念なのはその「単なるWebcam」としてiPhoneを利用する「ダイレクトモード」、これがよくわかりませんが不安定でよく固まります。
まあこのあたりは少しずつ改善されていくことでしょう。
さしあたり高機能につき個人的な使用用途を見出すのは難しかったりもしますが、未来を感じさせる素晴らしいアプリの登場にとても興奮しています。
こんなハイテクですが、とりあえず飲み会でやったら楽しそうだね、くらいしか思いつかないのも悲しいんですけどね。