かかとの先端へ、そして7年前の雪辱アルベロベッロ 2014年5月 イタリアの最も美しい村巡り 現地レポート No.15

201405 Italy
201405 Italy

現地時間:2014年5月7日

このブログをアルベロベッロのレストランで書いています。電波が入らなくて暇だから。そしてすごく愚痴っぽい内容になる予感。

ここアルベロベッロは、7年前のイタリア旅行で訪れる予定だったのが、アマルフィでの車故障というトラブルにより訪問を断念したところでした。

いわば7年前の雪辱。と言えますが、あれから7年、いろいろなヨーロッパの名所、世界遺産、美しい村を訪ねた経験からすると、ちょっと上から目線で恐縮ですが、雰囲気も観光客も俗っぽくて、割とがっかりしています。

さて、この日最初に向かったのは、サレント半島一番先、レウカ岬へ。

かかとの先端の街は、とても静かで、風と波の音しかしない、とても心地の良いところでした。

このレウカ岬から10数分のところに2つの美しい村Presicce、Specchiaがあるのですが、これらがどちらもがっかり感がとても強いところで失望しました。

確かにフランスの最も美しい村でも、がっかりするところはありました。しかし、イタリアの最も美しい村はそんながっかりする村があまりにも多すぎます。

また、いいなと思った村でもフランスほどカラフルでバリエーション豊かでなく、単調な雰囲気、だいたい崖の上にあるなど、とにかくワンパターンです。

あと規模が大きいのもよくないです。フランスの最も美しい村は人口が2,000人以下という縛りがあるのですが、この影響はとても大きいなあと感じました。

そもそもフランスみたいに協会がしっかりとしていて基準も厳格ではないのでしょう。いい加減な気がしてきました。

ここまでワンパターンで外れが多い、良い村に当たる確率も低く仮に良い村に当たったとしても、フランスのものと比べると普通もしくは普通よりやや上くらいな村しかない。

そして、写真撮影のポイントがあまりにも少ない。尤もこれへ僕に腕がないだけなのかもしれないが、フランスの村は素人でも簡単に綺麗な写真が撮れるポイントがとても多かったと思います。

さらに運転マナー、道路状況も最悪。そんな中で苦労して運転し、たどり着いたとしてもがっかりな状況ばかりでわあるのなら、たった年1回だけのこのGWにたくさんの時間とお金を費やす価値はないのではと思いました。

来年は趣向を変えて美しい島巡りにするか…。

そんなことを考えながら、アッピア街道の終着点へ。ここはこれといって何もない街でしたが、雰囲気はよかったです。観光客もちらほら。

確かにこの後訪れたアルベロベッロ付近の2つの村、Cisternino、Locorotondoは美しかった方。しかし、それでもやはりフランスの村に比べたら感動は薄い。

やはり街の規模が大きすぎるのがよくない。村に到着してからいわゆる旧市街までの道のりが長いのです。つまり新市街、住宅街が大きすぎるのです。これが景観を損ねている主因だと思われます。

そんな傷心な思いなのに、ベタなアルベロベッロに泊まることにしてしまったわけです。65ユーロでしてのでいいのではと判断。ホテルはよかったのですが、アルベロベッロがなんというか俗っぽくて、これまたがっかりしました。確かにトゥルッリは面白い建物群ではありますが。

そして、ここの食事がほんとダメで…。しょっぱい、しつこい、雑。

プーリアのワインもなんとも言い難い。赤が割と有名ということで飲んで見たのですが、酸味が強すぎて洗練されていなくてなんだかちょっと苦手な感じでした。ここのワインがよくなかっただけかなあ。

シチリアの食事が恋しい。

宿泊のトゥルッリ、電波が入らない…。Wi-Fiの箱的なものを借りたけれど、これもダメ。おそらく電波が届かないのだろう。部屋そのものはよかったのですが…。

ということでネットも使えない夜を過ごすしかないです。

でも、ネット内部屋でいろいろ思い出してみると、フランスの美しい村巡りを始めた時も同じように苦労してたどり着いた割には大した見どころもない村が続き、「これは失敗だったかなあ…」と思っていたような気がします。そして、最後の3日間は似たような憂鬱を感じていたようにも思います。

イタリアの最も美しい村巡りも結局同じなのか、ということはこのあとはまっていくのか…。

旅はあと2日続きます…。

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