訪問日時:2015年5月5日
モロッコの高地。この旅で一番涼しい宿泊地。
フェズまではとても距離があります
サハラの次に向かうのは、フェズそしてメクネス。モロッコの北部となります。メルズーガからこのあたりまでは、距離にして約500km、時間にすると7時間近くの長いドライブとなります。
メルズーガ(厳密にはとなり町のハシラビット)出発が正午時過ぎ、休憩なしでもこの時間ですし、さらに途中は山道を通ることになります。砂漠テント滞在は予想以上に快適で元気いっぱいでしたが、当初はそこそこ疲労している、よく眠れないかもしれないということを考慮して、この日はあまり観光はせず、ゆっくりと移動。宿泊地はちょうどメルズーガとフェズを結ぶ中間点にある「ミデルト(Midelt)」を選びました。
とはいえ400km近くのロングドライブ、ハシラビット入口の目印となったガソリンスタンド「AFRIQUIA」で給油&買い出しを済ませ、いざ出発。
行きに通過したエルフード
予想以上に快適な山道ルート
モロッコの地形は簡単にいうとアトラス山脈で南北が分断されている感じです。メルズーガや先に訪問したアイト・ベン・ハッドゥがあるエリアは、この山脈の南側、そしてマラケシュ、フェズは北側に位置します。どうしても最初にアトラス山脈超えたときの印象が強かったため、山道はものすごくタフだと思っていたのですが、このメルズーガとフェズを結ぶルートは、マラケシュとアイト・ベン・ハッドゥを結ぶルートとは対照的に非常にスムーズで快適でした。さらにこの日は天候もよく穏やか。終始とても気持ちのよいドライブとなり、これまでの旅の疲れを癒すのにちょうどよい一日となりました。
ちなみにこのあたりは「ズィズ渓谷」と呼ばれているところです。
ところどころ舗装が怪しいところがありましたが、基本的にはこれらの写真のようにしっかりとした舗装路が多く、安心して運転できました。
途中で峠を超えましたが、マラケシュ、アイト・ベン・ハッドゥ間とは比較にならないくらい緩やかでした。これであればフェズからツアーでメルズーガを目指しても大丈夫でしょう。
そして、夕方前に無事にミデルトに到着。
無事ホテルにチェックイン。おそらくこの旅で最も安いホテル。二人で15ユーロでした。ただし朝食はなし。
泊まったのはこの部屋ではありませんでしたが、部屋にはベッドのみ。
シャワーは共有。でもお湯はよく出て快適でした。むしろ今回のホテルで一番お湯事情が良かった気がします。共有のほうがもしかしてお湯事情がよかったりする?
部屋は最上階のテラスにありました。ここから眺める景色はそこそこよかったです。
近くのカフェレストランでチャンピオンズリーグ鑑賞
ミデルトは、フェズとメルズーガを結ぶ中間点にあるためここに立ち寄る観光客はそこそこ要るようなのですが、基本的にはこれといって観光場所もない小さな街です。ちょうど山道を越える途中にあることもあり、標高は1,000メートル以上であることもあり、この季節の他のモロッコの街と比べるととても涼しいです。それでも夕方くらいまで半袖で過ごせますが、やはり夜になると旧に冷え込んできて気温は10度近くまで落ち込みます。
特にすることもなかったので、19時前にホテル近くのカフェレストランで早めの軽い夕食を取ることにしました。メニューも相変わらずバリエーションが無いので、こんなジャンキーなものを注文。
ところが、いざ食べようとしたあたりから、それまでは対して客もいなかったのに、急に多くの男性が集まり出してくるではありませんか。
実はこの日はヨーロッパチャンピオンズリーグの準決勝第一回戦が行われる日であり、急に集まってきたお客さんは、その中継を見るためだったのです。
GWの時期ってちょうどチャンピオンズリーグの準決勝をやる時期なので、過去旅行中に中継に遭遇したことはたくさんあるのですが、モロッコでの中継はさらに楽しみなことを思い出してしまいました。それは…。
日本語に聞こえなくもないという噂のアラビア語実況か!
— KOMATA.Y (@yuukoma) May 5, 2015
そう、日本語に空耳しちゃうという噂の「アラビア語実況」が生で聴けること!確かにいろいろ空耳チックな言葉が盛りだくさんで爆笑しかけました。結構楽しいです、でもちょっとうるさすぎますね。
周りを見ると、ユベントスファンが多い感じでした。そのユベントスが前半でゴールすると、お店のテンションも最高潮に。別にイタリアでもなんでもないのに盛り上がり方が半端無かったです。国民性なのでしょうかね。ちなみに別にどうってこともないプレイにも皆さん一喜一憂する感じで、だいぶ日本人の観戦スタイルと違うなあと思いながら、楽しんで我々も観戦しました。なお、客は私の妻以外は全員男性。女性はこうした場には来ないのでしょうね。これもお国柄なのでしょう。
結局我々は前半のみ観戦してホテルへ戻り、そのままシャワーを浴びて眠りにつきました。
メクネスへ向けて出発!
翌朝、ホテルをチェックアウト。朝食はありませんのでどこかで取らなければなりません。残念ながらミデルト市内には朝食が食べれそうな場所はなさそうだったので、とりあえず街を出て北上することにしました。幸いミデルトを出る直前にあったガソリンスタンドに朝食を提供しているレストランを発見したので、そこでようやく朝食をいただくことができました。
値段も安く充実した朝食でした。一呼吸を終えた後に出発。休養十分、この日最初の観光地古都メクネスへ向けて出発です。(続く)