ドイツと飛び地巡り2015年秋 第13回:ライン渓谷ドライブ

ドイツと飛び地巡り2015年秋
ドイツと飛び地巡り2015年秋

訪問日時:2015年10月28日、天気:雨時々曇り

晴れて欲しかったなあ…

ハイデルベルクからライン渓谷へ

ハイデルベルクを出発して次に向かったのは、ライン川。ライン川は過去何度も見たことがありますが、その渓谷沿いをゆっくり観光したことはありませんでした。この日の夜はケルンに泊まるので、ルート的には南側にあるマインツからコブレンツあたりまでドライブする予定です。

具体的にはマインツからコブレンツへと続く9号線というライン川西岸を走る道路をドライブしました。地図が小さいのでライン川東岸を走る42号線と重なったように見えますが、実際はそれぞれ平行して走っています。

ハイデルベルクからそのマインツまでは多少工事区間もあり遅くはなりましたが、アウトバーン経由で1時間ほど。そして、マインツからは一般道でライン川に沿ってのドライブとなります。天気がよくない…。やっぱり回復しなかったようです。一応このあたりも午後からは回復するという情報もあっただけにとても残念でした。しかし、紅葉に染まるライン渓谷は大変美しい。

バッハラッハでランチ

美しいライン渓谷を走りだした時がちょうど午後1時ころだったので、休憩をかねてライン渓谷沿いの「バッハラッハ(Bacharach)」という小さな街で食事をとることにしました。しかし、残念ながら天気は雨。

川沿いにある駐車場に停めてから街の中へと向かいます。

こんな門をくぐって街に入ります。

ドイツらしい素敵な街の雰囲気です。

その中で街の中央広場付近にあるこちらのホテルレストランでランチをとることにしました。

ここで、このエリアの代表的な料理をいただきました。いや、代表的かどうかはわかりませんが、郷土料理と言っていたような気がします。とても美味しかったです。

なお、このエリア、いわゆるラインガウと呼ばれるドイツを代表するワインの産地でもあります。当然ですが、ワインも充実していそうでしたが、クルマの運転があるので、もちろん飲みませんでした。

ちなみにこのホテルレストランは、この街の中では1番格式があり歴史もあるところだそうです。お食事も良かったし、地方都市だから料金の比較的安め(安くはないですが)。泊まればローカルワインがたくさん飲めますからね。これは次回以降検討したいところです。

食事を終えて街をちょっとだけ散歩。季節外れ、そして雨であることもあり、観光客はほとんどいませんでした。そのせいか殆どのお店は開いておらず非常に閑散としていました。これは単にシーズンオフだから?

なお、この街の高台にはスターレック城(Burg Stahleck)という古城があります。ここはユースホステルになっているようです。

雨なので上の方までは行きませんでしたが、この城から眺めるラインはきっと美しいのでしょう。

少々換算としていましたが、綺麗な街並み、そして美味しい食事。バッハラッハ、とてもよい街でした。

紅葉の美しいライン渓谷のお城たち

バッハラッハを出発してしばらくドライブが続きました。天候は一向に回復する様子はありませんでしたが、雨であってもぶどう畑の紅葉がとても綺麗な中のドライブは気持ちよかったです。

さて、このエリアには東西の岸に多くの古城、修道院、史跡(塔、砦)などがあります。また岩の壁ですが「ローレライ」(雨で寒かったのでクルマから見るだけでした。)も有名ですね。

まずこちらはプファルツ城。ライン川の中洲にあります。関税をとるための場所だったとか。

そのプファルツ城の近く、ライン川を見下ろすようにある東岸のグーテンフェルス城。

そして、またしばらく北上。ローレライを過ぎたあたりにあるこの城は、ねこ城というようです。形が猫に似てるから?

ラインを一望できる絶景スポット「ボッパルト」→雨なので諦めました

雨の中、所々でクルマを停めて写真撮影を繰り返しながら北上し、コブレンツの手前辺りにあるボッパルトという街に到着。ここには、地球の歩き方に乗っている「ドイツ3大絶景スポット」の一つがあります。ボッパルトの街はちょうどライン川がヘアピンカーブのように大きく曲がっている場所で、この大きな曲がりを絶景できるスポットがあることで有名。

ただし、ここへはクルマで行くことはできず、麓からこのようなリフトで上がっていかなければいけません。

こんな寒さ、そして雨の中で屋根も一切ないむき出しのリフトなど到底無理…。今回は諦めることにしました。しかし、こんな中でも動いているしこれに乗る観光客もわずかながらいました。すごい。

ラインを抜ける頃、晴れてきました

ボッパルトから更に北上すると、ライン川沿いの道路9号線が次第に川沿いから離れていきます。そして、コブレンツへと到着することになります。この川から離れる直前の場所で、ようやく晴れ間が広がってきました。もうちょっと早く晴れて欲しかったですが、最後にラインを離れる前に美しい光景を見ることができてよかったです。

マルクスブルク城がよく見えます。この城はこのライン川沿いのお城の中で中世から残る唯一の城として有名だそうです。

相変わらず中には入らず遠くから眺めるだけでしたけど(笑)。

ライン渓谷、対岸への渡り方

ところで、我々が走ったのはライン川の西側のコースでしたが、実は東側のほうに見学可能な修道院や古城が集中しています。ローレライ、ねこ城などもこちらの東側。ただし、対岸からの方がこれらの史跡を遠景から撮影できるので、どちら側をドライブした方ががよいかというと一概には言えないでしょう。

であれば、適宜東側西側に行ったり来たりすればいいのでは?と思いますが、実はそう簡単にはいきません。というのは、このマインツからコブレンツまでの区間、橋がひとつもかかっていないからです。橋はコブレンツ、マインツの近くにしかないのです。したがって、基本的にはこの区間をドライブするならばどちらかの岸を選ばるを得ません。

しかし、反対側に渡るにはコブレンツもしくはマインツまで戻らなくても渡る方法があります。それは船を利用する方法です。コブレンツとマインツ間に数か所、クルマの私場があり、これを利用することで反対側に渡ることが可能です。

今回は時間の関係で利用しませんでしたが、見ていた限りでは30分に1本くらいのペースで出ていたと思います。ただ、渡し船に乗ってから対岸に着くまでには5分程度なので、あとは待ち時間、ということで、タイミングが良ければ10分程度で向こう側に渡れるかもしれません。

さあ、ライン川を一旦離れてアウトバーンでこの日の宿泊地ケルンへと向かいます。夜はウィーン・フィルのコンサートが待っています。(続く)

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