ドイツと飛び地巡り2015年秋 第15回:小さいながらも豪華で美しい世界遺産「アーヘン大聖堂」

ドイツと飛び地巡り2015年秋
ドイツと飛び地巡り2015年秋

非常に歴史のある「小さな」大聖堂は、世界遺産の中の世界遺産!

訪問日時:2015年10月29日

ケルンからアーヘンへ、少しだけケルン大聖堂を見学

素晴らしい演奏会の翌日となりました。まず前泊地ケルンを出る前に、ちょっとだけケルン大聖堂に立ち寄ってみました。

そして見学を終えて駐車場へ。本日ははじめにオランダ国境に近い「アーヘン」という街を目指します。場所はこのあたりです。オランダとベルギーの国境近くの街です。

ケルンからはアウトバーンを飛ばしておよそ50分ほどで到着しました。駐車場も旧市街近くでスムーズに見つけることができました。

大変歴史のあるアーヘン大聖堂

さて、このアーヘンという街に来た目的はもちろん世界遺産に選ばれている「アーヘン大聖堂」を見るため。この大聖堂、実はヨーロッパにおいても大変古く非常に重要な大聖堂として名高いのです。

アーヘン大聖堂はしばしば「皇帝の大聖堂」(ドイツ語:Kaiserdom)として言及され、この大聖堂は北部ヨーロッパでは最古のものである。786年にカール大帝がアーヘンの宮殿教会の建設を始めた。814年にカール大帝が死ぬと彼は自身の大聖堂に埋葬され、彼の骨はいまも特別の神殿に保存されている。 大聖堂は、一千年以上の時を経て、現在の装いを調えた。 アーヘン大聖堂の中心は宮殿教会である。それは後世の増築部分と比較すると驚くほど小さいが、建設当時は、それはアルプス以北では最大のドーム建築であった。 古典主義様式、ビザンティン様式そしてゲルマン様式-フランク王国様式の要素を備えた心を奪う建築は、きわめて重要な記念碑的建造物の真髄である。アーヘン大聖堂は、936年から1531年にかけての約600年間に神聖ローマ帝国の30人の皇帝たちの戴冠式が執り行われた場所でもある。(wikipediaより)

そんな歴史的価値の高さもあり当然のように世界遺産に選ばれております。しかも、世界遺産というものが誕生した初年度に登録されたという「元祖」世界遺産とも言える大聖堂なのです。

1978年この大聖堂はユネスコの世界遺産リストの登録のための最初の12の遺跡の一つになった。最初のドイツのそして最初のヨーロッパの歴史上全般3つの遺跡の一つとしてである。(wikipediaより)

クルマを停めてから早速向かいました。駐車場からは徒歩数分、近いです。

まず到着してびっくりしたのはそのサイズ。[highlight]とても小さい[/highlight]の です。初めは本当に世界遺産?がっかり世界遺産なの?と疑ってしまいました。

写真では伝わりづらいのですが、まず大聖堂周辺の広場が狭かったです。普通、大聖堂前って結構なスペースがあって、たくさんの観光客や大道芸人みたいな人で賑わっているイメージですが、観光客はちらほらいる程度、簡単に数えられるほどしかいません。大道芸人など全くいません。そういったスペースがあまりないといった方が適切でしょうか。確かに、前述のwikipdia(抜粋)の中にも「後世の増築部分と比較すると驚くほど小さい」とあります。

それにしても、今朝見てきたばかりのケルン大聖堂は逆にゴシック建築の中では最大ですから、なんとも対照的な大聖堂をこの1時間あまりで見比べてしまったことになります。

入口付近にある小さな模型がありました。これもまたいい感じで古くなっているようでした。これがいつ頃作られたかはわかりませんでしたが、なにせ1978年登録ですから、こうした現代のモニュメントもそれなりに昔のものなのでしょうね。

それでは内部に入ってみましょう。下の写真のところから入れます。縦長ショットなので高そうに見えますが、実際はそれほど高いわけではありません。入場は基本無料です。

なお、内部の写真はお金を払えば撮影可能とのこと。入口に説明書きがありました。内部の係の人にお金を払って、このようなリボンをもらいます。

係の人がどこにいるのかはわかりづらいのですが、一眼レフのような目立つカメラを持っていれば、しばらく撮影している間に勝手に話しかけてくるので大丈夫だと思います。僕もそうでした。

大聖堂内部は豪華絢爛

足を踏み入れて、あまりの豪華さに驚いてしまいました。外からはこれほどまでに豪華で美しいとは思いもしなかったからです。とにかく黄金の輝きが見事です。輝きだけでなくその建築の美しさも素晴らしいです。

ルーツは神聖ローマ帝国なので、当然カトリックの教会ですが、それほどまでゴシック的ではないところが、より一層魅力的だなあと思いました。これが歴史の重さなのでしょうか。

例えばこの天井などを見ると、ビザンチン様式な感じもしますね。

こちらの天井のモザイクもあまり北ヨーロッパの教会では見かけないような気がします。

そしてこちらの「ガラスの礼拝堂」はひときわ美しかったです。

見応えのある宝物館は必見

続いて、少し大聖堂から離れたところにある宝物館へ。ここもカール大帝にまつわる様々な豪華絢爛コレクションがたくさんありました。小さい規模ながら見応えあり。大聖堂とともに必見スポットです。

ちなみに宝物館のチケットは宝物館反対側にある観光案内所で購入できます。そのさい今さらながらこの街の地図をもらいました。基本的にもう見どころは回った後でしたが…。

がっかりな世界遺産が多いですが、この元祖世界遺産「アーヘン大聖堂」は間違いなくおすすめ度トップクラスの世界遺産です。ケルンからも電車で行きやすい街にあるので、是非訪れてみてください。

アーヘン名物プリンテンはイマイチでした

ところで、アーヘンは「プリンテン(Printen)」という名前のお菓子が特産だそうです。その中でも大聖堂の目の前「ノービス」というお店が特に有名とのこと。いい感じのカフェでもあったので、ここで軽く休憩がてら、コーヒーとケーキをいただき、帰りにこのプリンテンを買って帰ることにしました。

コーヒーとケーキはおいしかったです。

これがプリンテンだそうです。ショーケースがとても素敵。

しかし、このプリンテン、正直イマイチだったかも(笑)。その後クルマに乗りながら食べましたがどうも好きになれませんでした。おいしくないのではなく、単に個人的な好みの問題かと思います。

さあ、次はオランダに入国です。(続く)

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