2016年GW スペインの旅 No.27:バルセロナ編1「コロニア・グエル」

スペイン・バスクの旅2016年GW
スペイン・バスクの旅2016年GW

Colonia Güell 20160504-_MG_6733

訪問日時:2016年5月4日午後1時

バルセロナ郊外にある未完成の傑作!

最後の3日間はバルセロナ観光

5月旅行終了時からコンスタントに綴っているこのシリーズですが、ようやく最後の3日目までたどり着きました。いつものことなのかもしれませんが、今回はかつてないくらい盛りだくさんな旅行となっていたようです。

いよいよ終盤の3日間。我々が選んだ訪問地はバルセロナです。実はバルセロナは当初行く予定ではありませんでした。GWの始まる前の一人旅ステージ(4月29日より妻が合流)では、一度バルセロナ近くまで来たのですが、その後はアラゴン、ナヴァーラ、そしてバスクの旅で完結する予定だったからです。

しかし、妻がバルセロナに行ったことがなかったこと。アラゴン周辺はおおよそ見どころを訪問したことなどから、また2週間程前に通った道を何時間も戻るという効率の悪さは気になったものの、バルセロナに行くことを決意したのでした。

バルセロナ郊外にあるガウディ作「コロニア・グエル教会」へ

前泊地はアラゴンにあるウエスカを朝9時に出発。ほぼ高速道路での移動、途中休憩を入れつつ3時間ほどかけてカタルーニャへ。はじめに、バルセロナに向かう前にその郊外にある「コロニア・グエル」を見学することにしました。ここはガウディ作の聖堂があるところとして有名です。

バルセロナにはそれなりの頻度で訪問している私ですが、さすがに郊外まで来る気力はなかった(というか知らなかっただけ)ので、ここは初めての訪問となりました。バルセロナに向かう途中にサクッと寄っていけそうだからかえって都合がよかったです。

地球の歩き方の地名が違う?それともGoogleマップ?

ところで、このコロニア・グエルへの行き方は、地球の歩き方にも一様掲載はされていますが、このガイドブックはクルマでの訪問を全く前提に書かれていませんので、クルマでの訪問方法はネットで探るしかありません。といっても、Googleマップで地名や地球の歩き方にある住所を検索するくらいです。

ウエスカからクルマで走ることおよそ3時間、ようやくGoogleマップが教えてくれたコロニア・グエルのある地に到着したのですが、ものすごい街中にきてしまい、何もなさそう。本当に住所が正しいのかな、これ…。

どうやら地球の歩き方に記載されていた住所が不正確だったせいか、ダイレクトに住所を入れてしまうと間違ったところが選ばれてしまったようです。

そこで住所ではなくダイレクトにコロニア・グエルと検索、そしてようやく正確な場所を見つけました。

TripAdvisor 「トラベルタイムライン」より

大都会の郊外とあって交通量はとても多く、そんな中でGoogleマップでの検索(もちろん信号で停まっている時)をしつつの運転は非常に緊張しました。なお、地名は有名な観光地なら日本語名でもOKだったりしますが、なかなか現地にいる時は機転が利かず、どうしていいかわからなくなってしまうことはよくあります。

特にクルマに乗っていると、都市などでは、ちょっとした迷いがあっても、簡単に立ち止まることは出来ずすすむしかないので、気がつくと何kmも進んでいしまい、さらに迷い込むということは日常茶飯事です。

なにはともあれ無事に現地に到着。予定よりも40分ほど遅れての到着ですが、ここまでくればバルセロナはすぐ。2泊することですし、ゆっくりできることでしょう。

※なお、今あらためてウェブサイトを見ると日本語情報も充実していました。アクセス方法もわかりやすい。ここを見ていればよかった…。

チケットは観光案内所で

さて、コロニア・グエルは人気の観光地、そして午後1時頃の訪問ということで、非常に多くのクルマで賑わっていました。駐車場はほぼ満車状態。大きな観光バスもありました。しかし、幸いなことに入れ替え時間みたいな感じだったので、当の目的地は意外と人がいませんでした。

聖堂へ入るためには、そこから200mほど離れた観光案内所でチケットを購入する必要がありました。そして無事にチケットを取得。日本語のパンフレットもありました。

ちなみに、観光案内所前には公共のトイレもあり、ほぼ3時間休憩無しでここまで来たのでよいトイレ休憩にもなりました。

未完成の傑作

このコロニア・グエル、その構内へと入る入口は意外とそっけないのですが、聖堂そのものはとても美しいです。ガウディの作品であることはすぐに察知することができます。

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このコロニア・グエル聖堂は未完成。この教会の建設は、ガウディのスポンサーでおなじみの実業家グエルさんが、自らが経営する工場の社員の社会的地位向上を目的として、バルセロナ郊外のこの地に計画都市を建てる一環として、ガウディにこの教会の設計を依頼したのがきっかけ。

グエルさんは、従業員に生活空間を与えるだけでなく、文化的にも教養的にも恵まれた生活を送ってもらいたいと考え、こうしたコロニアを造ろうとしたそうです。

結果的には未完成で終わってしまったプロジェクトとなってしまいましたが、それでもその芸術の一部が今でもこうして見られることは素晴らしいことです。ちなみにこの教会の完成が頓挫してしまったのは、あのサグラダ・ファミリア設計の依頼を受けたから、なんて説もあるそうです。

さて、内部もいかにもガウディ的で不思議な感覚がします。

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ガウディ建築は、抽象的、デフォルメ化、粗野な感じがします。合わせて、力強さも同時に感じます。しかし、建築物である以上は、物理的にも理にかなった設計になっているわけであり、様々な曲線美もなんらかの物理的幾何学的な理論にも通じるものなのでしょうね。

詳しいことはわかりませんが、この後訪れるサグラダ・ファミリアの地下にある博物館やカサ・ミラなどにあった展示物などでも、ガウディのデザインと物理的幾何学的関係についての解説がありました。このあたり、もう少し勉強できれば観光がより楽しくなりそうです。語学も含め、まだまだ修行が足りない。

なぜ何度もヨーロッパに、とよく言われますが、それはこうした修行が足りないからです。もっと勉強して教養力つけたい。というならもっと努力しろよ、とも思いますが、まあ観光は観光で純粋に楽しみたいのでね笑。

観光を終えて、バルセロナ市内へ。ここでは2泊の予定です。(続く)

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