訪問日時:2017年9月26日、午前11時頃
2年前の転職前旅行。旅も終盤。前半はシャルル・ド・ゴールからスイスへ、そしてフランス中部を巡り再びパリ近郊まで戻ってきました。いわゆるイル・ド・フランスやノルマンディー地域圏は2010年ころから開始していた「フランスの最も美しい村巡り」の過程で幾度となく訪れましたが、今回ご紹介するジブルニーははじめての訪問でした。
モネの家
ジブルニーは1893年からモネが移り住んだ街として大変有名であり、名作睡蓮はこの家の庭を様子から描かれたものです。現在は一般開放されており、その睡蓮の庭を含む家の施設を見学することが可能です。この日も世界中から観光客が押し寄せていました。
観光地が多い、ということは駐車場もしっかりしています。これはありがたいです。
それにしても込みすぎです。まあ仕方がないです。なお、モネの家に入るには有料。チケットは家のこちらの場所、おそらく正門で購入できるのですが、実はすぐ近くにある「ジヴルニー印象派美術館」でも美術館とセットでチケットが買えます。美術館のほうが断然空いているのでおすすめです。
またモネの家の入口も数箇所あります。正門側はチケット購入同様にとても混んでいます。
しかし次の写真で紹介するところから入ると比較的空いていました。おすすめです。
こちら団体向けの入り口ですが、すでにチケットを持っている人も大丈夫ということでした。
お庭は確かによく手入れされていて十分に見応えはあります。しかしまあ人が多いこと…。落ち着いて観光できませんでした。
そういえばあまりにも混んでいて家の内部も見たのですが、その写真を全く撮っていませんでした。ということで印象に全然残っていません涙。
ジヴルニー印象派美術館
個人的にはモネの家よりもこちらのほうが断然よかったです。このときは「アンリ・マンギャン」の特別展が開かれていました。
マンギャンは1874年に生まれ1949年に亡くなった画家、時期としては後期印象派や近代のアヴァンギャルドが活躍した時代を生きています。画風としては印象派風。彼の作品、そして同時代を生きた画家の作品が展示されていました。非常に質もよいし見応え充分な特別展でした。
マンギャンの作品は確かに印象派風でしたが、一方で非常にあざやかな印象も強い。このあたりは後期印象派時代を生きたこと、南フランスのコート・ダジュールはサントロペに滞在し活動していたこと、そしてマティスやブラックといったこの後に続く20世紀初頭の代表画家との交流があったからなのではと想像してしまいました。
こちらはモネの家とは対象的に静かで人も少なく、大変心地よく鑑賞できました。
そういえば数年前にノルマンディーで開かれていた「印象派フェスティバル」でもこの美術館は会場になっていました。しかし日程の都合上訪れることはできませんでした。かなり居心地の良い広さも十分なのできっとよい展示があったことでしょう。特別展は定期的に開かれていると思いますので、今後訪れる機会も十分にありそうです。