2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」 3-6章:10年ぶりのフォンテーヌブロー城

2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」
2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」

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訪問日時:7月23日、午前11時頃

レンタカー最終日、再びイル・ド・フランスへ

今回の旅の始まりは7月14日でしたので、この日23日がちょうど10日目となります。この日でレンタカーの旅は最後、パリ・モンパルナス駅でクルマを返却する予定です。22日はブルゴーニュ地域圏ヨンヌ県にあるオーセールに宿泊していました。この街を朝9時に出発、高速A6に乗り北西方向へ、パリを目指しました。

「オーセール」(下の地図のグレーのマーカー右下側)からパリは直接向かえば2時間ほどで着く距離。この日は比較的時間がある日だったので、ちょうど通り道上、パリの南西エリアにある2つの有名な城[highlight]「フォンテーヌブロー城」[/highlight](下の地図のイエローのマーカー真ん中あたり)と[highlight]「ヴォー・ル・ヴィコント城」[/highlight](下の地図のグレーのマーカー真ん中あたり)を見学することにしました。

どちらも10年ぶりとなる訪問。ちょうど10年前はヨーロッパドライブデビューの年。感慨深いものがあります。

10年ぶりのフォンテーヌブロー

今回はフォンテーヌブロー城のご紹介。オーセールを出発した頃は曇り空でしたが、フォンテーヌブローに到着した時は快晴でした。今回は本当に好天に恵まれております。

10年前は駐車場探しに苦労したのですが、ちょうどお城の正面入口の路駐スペースが開いたのでそこに停めることができたことを思い出しました。しかし、現在は城の正面は駐車禁止となっており、そのかわり宮殿の左手側に大きな公共駐車場ができていたので、そこに停めることになりました。

さてまず正面にあるフェンスをくぐり抜けて敷地内へ、正面入口右手がフォンテーヌブロー城観光の入口となっています。チケットはここで買います。ついつい素敵なので正面の階段に行ってしまいがちですが、ここは出口となっています。まず入城後は右手に向かうのがよいでしょう。

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それにしても人が多いですね。中国人観光客が多かったでしょうか。きっと一時期と比べると極端に少なくなった日本人観光客も少なからずいました。しかし、もしかすると日本人観光客を目撃したのはこの旅初めてかもしれません。

フォンテーヌブロー城の簡単な説明

パンフレットに沿ってフォンテーヌブロー城について説明します。まずチケットを買うと一緒にこのようなパンフレットをもらえます。こちらは僕が勉強用にもらったフランス語ですが、日本語パンフレットもありました。さすがは都会、世界遺産です。

パンフレットによると、フォンテーヌブロー城の内部は大きく3区画に分かれていることがわかります。以下から写真ではフランス語と日本語の併用でご紹介します。微妙に絵が違っていますね。

  • ナポレオン1世の博物館 (Le musée Napoléon 1er)
  • 教皇のアパルトマン (L’appartement du Pape)
  • グラン・アパルトマン (Les Grands Appartements)

色の付いているところがだいたい訪れるところと考えて良いでしょう。ベルサイユ程ではないとは思いますが、なかなか広い宮殿ですね。

3つ折りのパンフレットの左ページには、どのようにこのフォンテーヌブロー城が発展していったのかの説明書きがありました。

フォンテーヌブロー城は、1137年にその土地の要塞として造られたのが始まりだそうです。それからおよそ400年後、フランソワ1世の時代になってルネサンス様式を取り入れた大規模な改装がなされました。

ちなみに、フランソワ1世はフランスの芸術文化を語る上では欠かせない存在。この旅の前半に訪れたロワール地方の城の多くは彼の治世の時代に造られたものです。

「この時代に造られたもの」

  • 2: 黄金の門 (La Porte Dorée)
  • 3: 舞踏会の間 (la salle de Bal)
  • 4: フランソワ1世の回廊 (La galerie François Ier)
  • 5: ベル・シュミネ棟 (la Belle chemin)

そして時代はヴァロワ朝からブルボン朝へ、アンリ4世時代に再び大規模な増築がなされました。現在我々が見ることができる建物の原型は、おおよそこの時代の大改修によって出来上がったものだといえるでしょう。

「この時代に造られたもの」

  • 6: 洗礼堂の門 (La porte dite du Baptistère)
  • 7: クール・デ・ゾフィス棟 (la cour des offices)
  • 8: ディアンヌ回廊と牡鹿回廊 (Les galeries de Diane et des Cerfs)
  • 9: 鳥小屋 (La volière)
  • 10: ポーム球技場 (Le jeu de Paume)

フランス革命前、ルイ15世紀治世の時代にも引き続き増築がなされたようです。ちょうど訪問する際の入口の建物でナポレオン1世博物館となっているところです。今日見ることができる姿はこの頃までに改築された建物。

「この時代に造られたもの」

  • 11: ユリシーズの回廊 (L’ancienne galerie d’Ulysse)
  • 12: グロ・パヴィヨン (Le Gros Pavillon)

革命後、正面にあった城壁は壊されてしまうなど一時期誰も済まない状態が続いていましたが、ナポレオン1世が再びこの城の活用することになったということです。城の内装に関してはナポレオン3世が大規模に改装したということです。

観光開始

では、早速観光案内。写真がありかつ場所が把握できた場所を中心にご紹介いたします。

チケットを購入した棟にあるのが「ナポレオン1世の博物館」なので、まずはそこから見学を開始しました。

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ナポレオンがヨーロッパ各地を占領して得たそれぞれの国の王が所有していたとされる宝物、家具などをこの宮殿に集めたということです。それらの一部が展示されていました。

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城の右翼を一通り見た次に向かったのは正面右側のエリアへ。このあたりは、12番の建物は教皇の住居(L’appartement du Pape)のあたりです。

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さらに先に進むと黄金に輝く回廊へ、フランソワ1世の回廊です。その美しさに目を引かれますが、ベルサイユ程過剰に華美ではなく、いい感じの輝き具合だと感じました。

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別の角度からもどうぞ。

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その奥には舞踏会の間。ここもとても美しい。同じくフランソワ1世時代に造られたところです。

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フランソワ1世の間 (Salon François-Ier)

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タピストリーの間 (Salon des Tapisseries)、とても見ごたえのある部屋でした。

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ここは図書館?と思ったのですが、どうやら「ディアンヌ回廊と牡鹿回廊 (Les galeries de Diane et des Cerfs)」というところのようです。この奥には入ることはできませんでした。

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最後に鑑賞するのは、グロ・パヴィヨンへと向かうルートとなっていました。

まずは皇后の寝室です。非常に豪華で見応えがありました。ブルボン朝以降の装飾は本当に豪華です。世界的に見ても一番豪華な装飾がなされた時代だったのでしょうか。

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ここは王の間です。

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その隣だったでしょうか、皇帝の寝室はこちらです。皇后のものよりも小さいのは、歴代のフランスの王は基本的に座ったまま寝る、という伝統からきているものなのでしょう。

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このあたりは非常に見どころも多いので、以上でご紹介した部屋以外にももっとたくさんの部屋やサロンがありました。

最後に案内されたのは、こちらのチャペル、三位一体のチャペルと言います。ここでルイ15世の婚礼時に使用されたそうです。

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これで城内の観光は終了でした。10年前にも行ったはずですが、しっかりと記録を取っていなかったせいでしょうか、ごくごく一部の場所を除きあまり記憶に残っていませんでした。しかし、今回は2回目であること、そしてこうしてブログでしっかりと記録を残すことしたので、いずれ再訪したとしてもまた明確に記憶を呼び戻せるような気がしています。

さて次はこのフォンテーヌブローから40分ほどの距離にあるヴォー・ル・ヴィコントへと向かいます。まだまだ第三部は続くようです。(続く)

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