訪問日時:2016年5月2日、午前9時頃
巡礼路、スペイン側最初の拠点となり小さな街
GW旅行の最大の鬼門のひとつ「メーデー」をどうにかしてクリア、5月2日となりました。
ロンセスバージェスは、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、フランスからのルートで、ピレネーを超えスペイン領に入り一番最初に到着する拠点の街としてとても有名です。いつものようにGoogleマップで位置確認。
街の名前である「ロンセスバージェス」とは「ローランの谷」という意味で、ローラントはカール大帝配下の武将のこと。この地は、において、山岳バスク人と戦ったカール大帝が敗北を喫したロンセスバーリェスの戦い(ロンスヴォーの戦い)で、騎士ローランが戦死した地として知られているそうです。
ちなみに僕はちょっとだけしかやっていないので詳しくは知らないのですが、ファイナルファンタジータクティクスで出てくるあるキャラ(オルランドゥ)は、このローランに由来する、という話をゲーム好きの人から聞いたことあります。
なお、このピレネーに位置するフランススペイン国境の峠「イバ二ェタ峠」にはローランの碑というものがあるそうです。
逆ルートで巡礼路を遡る
さてこのロンセスバージェスへの訪問は、前泊したパンプローナから向かいました。巡礼路的には逆ルートとなります。
2012年に巡礼路をめぐった時は、フランスからの道、ル・ピュイの道やトゥールーズの道などが合流する拠点「プエンテ・ラ・レイナ」からスタートしたので、パンプローナ、そしてロンセスバージェスには未訪問。当初はピレネーを超えるルートをたどるということで、道は険しいのかと、思ったよりもパンプローナから時間がかかるのか、思いましたが、全くそんなことはありませんでした。道は広くしっかりと舗装されているし、坂もそれほどきつくない。
予想以上に早く到着した気がしました。駐車スペースは幹線道路沿いにありました。早朝なのでガラガラでした。
なお、5月初旬の快晴下とはいえど、ロンセスバージェスの標高は900mを超えているので、午前9時は10度を下回ってとても寒いです。セーター必須その上からコートを着ての観光でした。
ちなみにここからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでは790kmとのこと。
まあそんなもんかー、と思うのはちょっとクルマの旅に慣れすぎかもしれませんね笑。道のりをほぼ把握しているからなのかもしれませんが。でも、やっぱり歩いて行くのは確かに大変そうです。この青い看板ももうおなじみの光景です。
さて観光開始、といってもそれほど見どころがあるわけではありません。小さな教会が2つほど。うち1つはこちらのサンティアゴ教会。やはり中には入れず。
しかし、ここでの一番の見所は修道院(宿泊施設になっている模様)にある聖堂ではないでしょうか。
早朝の聖堂内は静かでそしてとても神聖な雰囲気でした。
この街は非常に小さいながらも巡礼路の重要な拠点として中世の頃から発展してきたのでしょう、とにかくどの施設も建物も立派です。
まだ朝早い時間帯でしたが、これからお昼になる連れて巡礼者で賑わってくるのでしょう。しかし、我々の観光はこれで終了です。
巡礼路はやはり歩いて行かないと実感がわきません
ところで、クルマでピレネーを超える場合ですが、実はこのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーとロンセスバージェス間の道路はさほど険しくもなく、標高も1,300m程度とそれほど高いわけでないので、クルマだとあっという間に峠を超えてしまう感じでした。
あまりにあっという間だったので、少しだけ立ち寄ってみたかったイバニェタ峠を見逃してしまうくらいでした。一度通り過ぎるとUターン難しいので戻るのは諦めました。(いつか見るでしょうから。)
なお、峠はスペイン側にあり、この峠を超えてからもしばらくスペインが続きます。少し峠から下ってからフランス領へと入ることになりますが、この峠を超えて(注:我々は逆ルート)からは、道路脇を歩いている多くの巡礼者を見かけるようになりました。おそらく早朝にフランス側の拠点サン・ジャン・ピエ・ド・ポーを出発した人たちなのでしょう。
しかし、巡礼路はやはり歩いて行かないと実感がわかないですね。巡礼路は老後にでも時間がたっぷりと出来た時にチャレンジしたいと考えています。でも飽きてしまいそうかな。電動自転車とかで行くのかなきっと。
この後はフレンチバスク編、ですが実はフランスの最も美しい村編として既に紹介していますので、次回はその総集編にしたいと思います。(続く)
日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会
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