東京マラソン2012 出場経験者の僕が今回応援側になって思ったこと:こまめな現在地情報発信のニーズは予想以上に高い

09.スポーツ

(※写真は昨年の「東京マラソン2011」出場時に撮影したもの)

東京マラソン2012、出場された皆様大変お疲れ様でした!

さてさて今年は残念ながら、2012年の東京マラソンは抽選に外れてしまいましたので、自宅にてワンセグ、ネットで観戦していました。いや内心はほっとしたのも事実でしたけど(笑)

今年は「発信者」を見守る立場に

いつもは走る側だったため、実はこうしてゆっくり観戦するのははじめて。

幸い、今回も直接の知り合い何名かが出場、うちお一人は適宜twitterで実況中継、ゼッケン番号も事前にお伝えしていただいたので、ワンセグでトップ選手の動向をみつつ、ネットで友人のツイートやランナーアップデートを追っていくという、まさに昨年自分が「発信側」として行なっていたことを見る機会に恵まれました。

実際に自宅で観戦してまずはじめに感じたことは、なんといっても予想以上にあっという間だったということでしょうか。

むしろあまりにもあっけなく終わってしまってびっくりしてしまいました。

走っている方からすると、朝早くからスタンバっていますし実際に走ると42kmは相当ながく感じるものなのですが、当事者でないとこれほどまでにさらりと時間が流れてしまうものなのか、ある意味虚しくも思えました。

リアルタイム情報発信のニーズは相当高い?

ところで、もうひとつ大変興味深く思ったことは、東京マラソン2012開催の前日から当日にかけて私の昨年に書いた東京マラソン関連ブログのアクセスが急増したことです。

このことは、「東京マラソン 通過タイム」とか「東京マラソン 現在地」という言葉によるGoogle検索です。このことは、Google Analyticsのアクセス解析から読み取れることができます。

もっとも翌年以降参考にしてもらうためこのシリーズを書き始めたということもありますので、ある意味予想はしておりましたが、思ったよりもGoogleの検索でひっかかるようになっていたようでした。

特に、アクセス数上位だった投稿がこれらとなります。

やはりみなさん、知り合いで走っている方の現在の状況が気になっているようです。

リアルタイム現在地情報発信:ランナーアップデート

さて実際のリアルタイム現在地情報発信ではどのようなものが使われているかといいますと、まずはこちら。

もっともオーソドックスかつ大会開始当初よりあった現在地発信方法はこの「ランナーアップデート」だと思います。

もちろん、私も昨年利用しました。

これはゼッケン番号を入力するとその人の5km毎の通過タイムがわかるというサイトのことです。

実はこれまでは、走る側だったので、どういう形でどのタイミングでアップデートされるのかよくわかってなかったんですよね。しかし今大会はちょうど知り合いが走るのでその様子を見守ることが初めてできるようになりました。

しかし、スタート直後からずっとページを立ち上げてままこまめに更新をしていたのですが、なんと最初の2時間くらいは全然更新されないんです…。

しばらくすると更新し始めましたが、これではまったくリアルタイム発信性には程遠いと思いました。

そもそも5kmごとという事自体全然リアルタイム性がないです。

また、ランナーアップデートは更新が遅いし自分でいちいち見に行かなければならないので、正直”現代的”な発想ははないです。

せめて、メール登録などをして自分が知りたいゼッケンの方がチェックポイントを通過すると自動的にメールが送られる、あるいはRSSでフィードするなどのシステムを作ってもよいのではないかと思いました。

リアルタイム現在地情報発信:Twitter

ほかにもリアルタイムの現在地を発信する方法があります。

それはもはや説明するまでもない一つの定番、そして最も効果的といえる一情報発信ツールはTwitterです。

(※昨年2011年出場時のもの)

しかしそんなtwitterも、実は走りながらだといろいろ苦労が多いのも事実。

まず走りながらの投稿は慣れないと難しいですし、歩きながらも同様なことが言えます。そもそも元気な時ですら走りながらの入力が大変ですから、マラソンで体力を消耗している中でそれを実行するとなると想像以上に負担となります。

また、iPhoneのタッチパネル、さらにはフリック入力をする場合などにおいては、汗等で手が汚れたりしていますから操作がしにくくなります。これも負担の原因となります。

もし自分の現在地情報をより幅広く知ってもらいたいと考えている場合、(おそらく)今回から正式に登場した公式ハッシュタグ「#TM2012」を活用するのがよいのですが、これもまた非常にやっかいです。

というのは、ご存知のとおりiPhone、アルファベットの入力はソフトウェアキーボードが小さいからただでさえ入力しづらいため走りながらの入力は非常に煩わしいからです。そもそも日本語⇔英語と入力変更するだけでも面倒です。

従って、事前にiPhoneのtwitterクライアントを使いこなしておき、あわせて辞書登録やハッシュタグ登録等を行い入念に準備しておかない限り、走りながらのハッシュタグ付きツイートは難しいでしょう。

さらには、いくらハッシュタグを利用したからといっても、ある程度つぶやいておかないと、よほどの有名人でない限り存在を認知されません。

少なくとも昨年の僕のように現在地情報等をリアルタイムで今ココなうなどのアプリを利用したり、Hootsuiteのtweet予約機能を利用して頻繁になどしないとなかなか認知されないものです。

つまり、Twitterによる情報発信には、それなりの準備、そして慣れが必要、そして思った以上に精神力を使いますので体力を消耗するため、予想以上にランナーに負担を与えるのです。

いっそのこと大会専用”GPSデバイス”を作ってみては?

いずれにしましても、走者の現愛位置情報発信については私がはじめて出場した2009年、そして2回目の2011年とも大きな変化はなさそうでした。

だからみなさん「検索」をしていろんな方法を探っているんじゃないかと思っています。

このあたり、ものすごく改善の余地があるはずです。

であればいっそのこと、今の時代は簡単にGPSを利用したデバイスが作れるわけですから、大会側がリアルタイムで現在地情報を発信できる専用デバイスとかを有料を提供して、ランナーの位置をリアルタイムで発信しやすいサービスくらい作ってもいいのではないかと思いました。

まあ技術面、費用面とかよくわかっていないので、そんなことできるかどうかわからないのですが…。

もちろんiPhone等のスマホアプリを作成しても構わないのですが、その多くは常に立ち上げて置かなければ起動しないことが多いため非常に使いづらい

この立ち上げっぱなしできちんとアプリが起動しているかどうかを適宜確かめなければいけなかったことは、自分の経験から踏まえると思った以上に負担になると思います。

あわせてiPhoneの電池の消耗も計算しなければいけないわけですから、eneloopの持参は当然のこと、どのタイミングで充電を切り替えるか等入念な準備が必要となります。

(ただしiPhoneアプリに関して言えばましていまはiCloudがありますから、これを利用したバックグラウンドで更新できる便利な位置情報発信アプリが生まれるのかもしれません。)

いずれにしましても、以上のような背景から、専用アプリよりもむしろ「専用のGPSデバイスを作ってレンタルもしくは販売する」ほうが間違いなく強い需要があると思います。

中国とか台湾などで端末を作って、適当なSIMフリーカードで通信すればそこそこの値段でできないのかなあ…。

世界のメトロポリスでのマラソンですから、世界に先駆けてハイテクさがあってもいいんじゃないですかね。

来年はもっとひとりひとりのリアルタイム現在地情報発信方法が、より使いやすく応援側のニーズにもより応えられるように進化することを願っています。

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