訪問日時:2017年9月21日、午後4時頃
更新が滞っておりました。再開します。
僕が勝手に呼んでいますフランスの最も美しい村ロット県3兄弟、最後はオートワール、1番下の弟といった存在でしょうか。背の高い(高台にある)ルブレサックに寄り添うように、そしてこちらは谷間にある美しい村です。ルブレサックからはとても近く、ルブレサックの丘を下って少し進むとこの村へ。距離は5キロ程度。クルマならすぐについてしまいます。
ルブレサックとは対象的に谷間の低いところに位置している村です。この村の地形は近くに近くにあるGramatの滝からの急流によって切り開かれた谷だそうです。谷間にはところどころジュラ紀の地層が浮かび上がっているようです。といったことは公式ガイドに少しだけ書いてありましたが、実際それがどれなのかといった詳細はなかったです。所々に見られる岩肌などがそれに該当するのかもしれません。
オートワールは以前ご紹介したチュレンヌ諸侯の支配下で栄えた街でしたが、やはり100年戦争で荒廃してしまい、それからしばらくは山賊の住処になってしまったそうです。しかし1562年に宗教改革の一派カルヴァン派によって山賊が一掃され、それ以降は平和を取り戻したようです。
7年前にここを訪れた時は確か夕方7時くらい、その日はドルドーニュ県の村を含めて合計8箇所もの村を訪れたのですが、その時はここオートワールが一番最後の村でした。そういえばラスコー2も見学してました。まだあの頃は若かったとはいえさすがに疲れ切っていて、もうクルマで通過するだけでいいかも、って思ったのですがとても綺麗だったので疲れていてもクルマを降りて見学。この美しさでその日の疲れも
一気に吹っ飛びました。
村の教会はサンピエール教会。1090年に建てられたのがはじまり。100年戦争後に強化されましたが、後に宗教戦争時に壊されてしまい19世紀に再建されたそうです。
さてオートワールもここもまた立派な駐車場ができていました。村を出てすぐ行った先にあるスペース。7年前にはありませんでした。何があったのかも覚えていません。普通の藪だったのでしょう。今回はそこに車を止めました。駐車場には村の案内図がありました。
ここに車を止めて再び村へと戻る形で村へと向かいました。
駐車場とともに変わったと思った印象的な点は公共のトイレがあったこと。
最近ヨーロッパの田舎を回って感じるのは、以前と比べてトイレが常設されるようになったことでしょうか。ちなみに7年前は村出口近くのスペースに路上駐車。教会と小さなシャトーらしきもの、そして村の景色がとてもいい感じで収まる場所だったのでクルマが映る形で写真を撮りました。この写真は今でもお気に入りの一枚。
しかし、今回訪問ではここはハンディキャップを持つ方以外は駐車禁止でした。大きな木は昔からあったかな?
観光地として発展したがゆえ変わっていたこともありましたが、その美しい光景は普遍、素晴らしかったです。
変わっていなかったといえば7年前に訪れたときにもLogis加盟ホテルが中央通り沿いにあったことです。
こちらが7年前のもの。
ここは泊まってみる価値がありそうですね。(でも意外と高かったり、なんてこともしばしば)。なおこの日は付近にあるミシュラン・ガイド一つ星のオーベルジュを手配していました。これはまたレポートします。
7年ぶりの美しい村巡りはあと1つ続きます。