2017年9月21日、午後1時頃
コロンジュ・ラ・ルージュは、フランスの最も美しい村においても最重要な村ということで、訪問開始初年の2010年にももちろん訪れています。それ以来の7年ぶりの訪問となります。
フランスの最も美しい村はここからはじまる
僕にとってもフランスの最も美しい村の原点「コレーズ県」、何度も申しておりますがフランスの最も美しい村発祥の地でもあります。フランスの最も美しい村は、現在も美しい村のリストに名を連ねる「コロンジュ・ラ・ルージュ(Collonges-la-Rouge)」のかつての村長であったシャルル・セイリャックさんという方が開始した活動でした。発足当初は近隣の村を始めとした66箇所からスタート、現在は155箇所を超える大きな規模に発展しています。
さてこの村は、8世紀ころにベネディクト修道会が作られたことが始まりで、その後は近くのチュレンヌを拠点とした強い諸侯のもとで発展していったということです。そのチュレンヌも前の投稿で紹介したとおりフランスの最も美しい村に選ばれています。車で10分もしない距離です。にもかかわらず街の色合いは対照的。名前のとおりこの村は赤と灰色の石灰岩の石を中心とした家々で構成され、独特の美しい光景を我々にみせてくれます。
村にある教会は「サンピエール教会」、11世紀から12世紀ころに建てられたものです。コロンジュ・ラ・ルージュは、サン・ジャック・ド・コンポステーラやロカマドゥール巡礼の路の拠点のひとつでもあったそうです。中世の時代からサンピエール教会には多くの巡礼者が訪れたと言われています。現在でも観光客や巡礼者で大変賑わっています。
7年ぶりの訪問、変わったこと・変わらないこと
コロンジュ・ラ・ルージュは、フランスの最も美しい村においても最重要な村ということで、訪問開始初年の2010年にももちろん訪れています。それ以来の7年ぶりの訪問。相変わらずの盛況ぶり。この村はこの付近にある他の村よりも当時から遥かに賑わっていた印象ですが、その人気ぶりは今も健在といったところです。
変わらないことはもちろんその景色です。本当に赤い石造りの家々が美しいです。
2010年訪問時は曇りときおり雨という天気でしたが、今回は快晴に恵まれました。暑かったです。 変わったことといえば、人の多さ、やはり以前よりも格段に増えていたと思います。その証拠に駐車場は以前よりもずっと広くなった気がします。
まさに訪れたタイミングが午後イチだったこともあって本当にたくさんのクルマが泊まっていました。いやよいことなのですがここまで大人気観光地だと逆に興ざめしてしまう感じだったかもしれません。いやこういうことは言ってはいけないかも。発展することはよいことだから。
あと変わったことといえば物価でしょうか。実は7年前、村にある売店で「フォアグラサンド」というものを購入したのですが、こちらの売店、今回訪問時にも全く同じ場所に同じ様相でありました!ちょっと感動…。
当時買ったのがこちらのフォアグラサンド。
こちらが2010年訪問時に撮影したお店の写真。
そしてこちらが2017年、今回訪問したときに撮影したお店の写真。
がしかし、このフォアグラサンド、当時は5ユーロでしたが2017年訪問したときは6ユーロに値上げしていました。 こちらが2010年の看板。
こちらが2017年の看板。
よく見るとメニューが全く同じ笑。そしてそれぞれ1ユーロずつきれいに値上がりしています。観光地の物価上昇を肌で感じた瞬間でした。
おみやげ屋さんが多い
他のフランスの最も美しい村と比較してこの村は飲食店やおみやげ屋がとても多いです。もっとも美しい村運動は観光業で村の経済を発展させることが目的ですので、その発祥の村が率先して観光に力を入れている姿勢は大変納得できます。これは7年前訪れたときもそうでした。しかし、おそらく店舗数は増えていると思いました。
2010年訪問時はお腹が空いていた(過去ブログには直前に訪れたチュレンヌ含む近隣の美しい村には全くお店がなくてお腹空いて困ってたと書いてありました笑)のでサンドイッチを買いましたがお土産は購入せず。基本お土産は購入しない人なので。
がしかし、今回はいい感じのフォアグラ屋さんを発見。フォアグラといえばお隣のドルドーニュですが、コレーズもまた名産品のようです。やはりこの地域で購入するフォアグラは安くて断然美味しいので、ここで買うことにしました。教会直ぐ側にあるこちらの店です。
そしてもう一つ、村の入口付近にあったナイフ屋さんで食卓用のナイフを購入。お肉料理の際にはよく切れるナイフが欠かせない。肉料理のナイフといえば、よく高級なフランス料理店で必ずといってもいいくらい出てくるラギオール(Laguiole)のナイフですが、高いんですよね。しかし、コロンジュ・ラ・ルージュで購入したナイフは、6本セットで100ユーロ程度。
持つところをよく見るとセミではなく葉っぱ笑。
ちょっと偽物感ありますが非常によく切れます。これはいい収穫でした。ちなみにラギオールはコンクなどがあったアヴェロン県にある村で、コレーズからはそう遠くありません。車で十分行ける距離です。いずれは行ってみたい村の一つです。
そういえばコロンジュ・ラ・ルージュの宿泊施設については未経験ですので、次の訪問では泊まってみようかと思っております。そこそこ数はある感じです。幸いドルドーニュにまた新しい美しい村が追加されたという情報を入手していますので、このエリアは近い将来必ず訪れることが決まっております。
フランスの最も美しい村巡りの投稿はなれているせいか筆が進みます。このときに訪問した村巡りの記録はまだまだ続きます。