目指せ脱フルーティー!ワインの味の表現方法あれこれ

10.趣味全般
10.趣味全般essay

ワインに関する本などはよく出ていますが、その味わいの表現の仕方、形容詞、このあたりの話をあまり見かけたことがない?

フランスの最も美しい村巡りを通してワインが好きになりました

これまではビールのほうが好きだった私ですが、フランスの最も美しい村巡りやメドックマラソンの出場を通して、いつのまにかワインのほうが好きになってしまいました。

美しい村から美しい村へ移動する途中、このようなぶどう畑を頻繁に見かけます。もう見飽きるくらい見たことのある光景です。

そして、こんな村に立ち寄ったり、あるいは泊まって小さなレストランにはいると、

こうしたピッチャーでその土地のワインが飲めたりします。ビールがない、あるいはあったとしてもそれよりも安かったりすることもよくある話。

美しい村巡り、特に南側のラングドック・ルーションやミディ・ピレネー巡りをしていたときは、毎日夜8時までフルに観光し、夜ホテルでこうしたワインを飲む、そしてこれらが安くてとても美味しい!そんな繰り返しをしているうちにいつのまにかワインが好きになっていました。

ワインの味わいって「表現」するのが難しい

ところで、ワインって味わいの表現をするのって難しくないですか?だいたい多くは「辛口or甘口?」「フルーティー」とかこれくらいだったりしませんか?

それだと、例えばレストランとか言った時、どのようなワインがお好みですか?なんて聞かれるとちょっと困ってしまう、そんな経験をされたことはないでしょうか。僕も未だにそんな感じです。とにかくあまり語彙がなくてどう表現してよいかわかからないんです。

ちなみにフランス現地でよさげなレストランに入り、ワインリストを見させてもらうと、この量ですからね。(写真ではわかりづらいですが辞書くらいの厚さ!)

現地ではかハードルが高いとは言え、やはり日本のレストランにおいてもこんな中から好みのワインを見つけ出すのは至難のわざです。ということで、お店の方やソムリエさんにアドバイスを求めるわけですが、いかんせん聴き方がわからない、難しい…。

目指せ脱フルーティー!フランス語を利用して表現力を豊かにしよう

そこで、フランス語を利用!というのは、フランス語ってこのワインに関する表現がものすごくあるんですよね。この人たち、どれだけワイン好きなんだって思うくらい笑。

さすがに彼ら並みに表現力を使いこなすことは無理なのですが、こんな表現方法があるんだってことを少しでも知っているといいかもしれません。別にフランス語で話さなくてもその意味を知ってそれを日本語で表現するだけでも十分使えるのではないかと思いました。

ということで、つたない経験からなんかこれ使えそうって思った表現を紹介してみます。可能な限り実例(フランスワインを中心)に添えながら書いてみます。

なお、これから紹介する表現は主に以下のサイトを参照にしました。

このサイト、時々参照にさせていただいております。

使える表現その1: “enveloppé” アルコール度数がちょっと高めだけどまろやか

フランスで言うとenveloppé(アンヴェロップ)のひとことで済んでしまうのですが、こんな意味があるようです。力強くややアルコール度数も14度を超えるくらい、確かにアルコール度数を感じますが、よく熟成されていて上品に感じる、そんなときに使ってみてはいかがでしょうか。

コート・ド・ローヌあたりのシラーやグルナッシュを中心としたワインに多い気がします。

使える表現その2: “ouvert” 花開いたような感じで飲み頃かも

飲み頃なんて判断、しづらいでしょうが、語彙として知っていてもいいのではと思う表現方法だと思います。あくまでも主観的なものです。この表現をする前に、ワインのヴィンテージ(いつ作られたかってこと)を確認しておくとよいかもしれません。

この表現に合うワインは、ブルゴーニュのピノ・ノワールをまず思い浮かべます。また、いい感じで成熟したボルドー系のワインにも当てはまるかもしれませんが、こちらに関してはかなり高級品が多そうです。

使える表現その3: “limpide” 透明感があって淀みがない感じ

爽やかで後味もすっきりしていて癖のない、そして飲みやすい、でも上質である、そんなワインに使える表現のひとつだと思います。味わいを表現するのに「透明感」って語彙がすぐ出てこないですよね。でも、意味は伝わりやすい言葉だと思います。ついつい「軽め」とか「さっぱりしている」という表現を使いがちですが、それよりもこの「透明感」という言葉のほうが、表現力がずっとあるのではないかと思います。

この表現に合うワインは、プロヴァンスやコート・ダジュール、イタリアの白ワインなどでしょうか。

使える表現その4: “fondu” 溶け合っている、あらゆる構成要素の調和が取れている

これはちょっと高度な表現かもしれませんが、要するにものすごーいいい、高いワインを飲んだときに使ってみるのはいかがでしょうか。

この表現に合うワインと言えば、マルゴーやメドック地区といったボルドーワインでしょう。単に「フルボディー」というよりずっと表現力があるので便利だと思っています。

その他:ポピュラーなんだけど意外とすぐ出てこない感じの表現

その他使えると思った表現を列挙しておきます。よりイメージが湧きやすいかと思い、フランス語も添えておきます。もちろん旅行でも大いに使えます。

  1. élégant 優雅
  2. équilibré バランスがいい
  3. étoffé 厚みがある
  4. frais フレッシュな
  5. glissant なめらか
  6. jeune 若い
  7. noble 高貴な
  8. puissant 力強い
  9. rond まろやか
  10. tendre 優しい

ワインに関する本などはよく出ていますが、その味わいの表現の仕方、形容詞、このあたりの話をあまり見かけたことがないので、今回このように取り上げてみた次第です。レストランや旅行などでワインのテイスティングの場で、ここでご紹介した表現をお役に立てていただけると幸いです。

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