訪問日時:2016年5月1日、午前10時頃
山間にあるのどかな美しい村でした。
メーデーの日の観光
この10年来毎年ゴールデンウィークにヨーロッパ旅行をしていますが、その都度5月1日にはいろいろ悩まされております。ヨーロッパ各地では祝日「メーデー」なのです。労働者の日ということで、多くのお店や観光地が休みであることが大変多く、観光に苦労することがとても多いです。実際、この日は前泊したサンティリャーナ・デル・マル郊外にあるアルタミラ遺跡の博物館が休館日でした。特に地方の観光地の場合だと、かなりの確率でお休みのところが多いと感じます。
もちろんこの休日は美しい村での例外ではないのですが、幸いな事に美しい村巡りは、単に村を「散歩する」程度の場合が多いため、観光上それほど支障はないことが多いです。言い方を変えれば、祝日であろうとそうでなかろうと、観光スタイルは変わらない、ただ歩くだけ、といったところでしょうか。
山間にあるのどかな村
さて、このカンタブリア州にあるリエルガネスは、サンタンデール郊外にある小さな村。地図で見るとそれほどサンタンデールから遠そうには見えませんが、見た目以上に山岳地帯でここに至る道は険しいと感じました。Googleマップでは緑色が多いと山、標高が高い、ということになるわけです。確かに緑が多いですよね。
このあたりは本当に自然豊か。そのせいかこのカンタブリア州には小さいながらも数多くの国立公園が存在するそうです。
周りを緑や山、丘に囲まれたこの美しい村は、ここは17世紀頃から続く村とのこと。ただし、公式サイトを調べている限りでは、アラゴンやカスティーリャの美しい村のように、村の起源はイスラム教徒支配の時代でその後のレコンキスタ完成後にキリスト教化された、という定番の歴史ではなさそうです。
この村には小さな駅があるようで、その駅前に広めの駐車場がありました。そこに停めて観光開始。
その駐車場にあった村の案内看板。リエルガネスは、この渓谷の一番南端に位置しています。どうやらこのあたりはハイキング、トレッキングなどでにぎわうようですね。
まず、はじめに村を見下ろす丘の上に佇む「サン・セバスティアン教会」へと向かいました。教会へ続く小さな小路を進みます。
言わずもがな、中には入れませんでした。
今朝方サンティリャーナ・デル・マルを出発した時は曇り空でしたが、この村に到着した時には快晴になっていました。丘からの景色がとても美しい。
続いて、村の中を散策。建物はよくメンテナンス、再建されているのでしょう、とてもよく整備されている感じでしたが、ふるさは感じません。とはいえ、昔ながらの街並みを意識しての再建でしょうから、とても趣がありました。石造りの家々の景色は何度見ても飽きません。でもよく見ると「VENDE(売出し中)」という看板が多いですね。
小さい村ながら観光客は意外と多かったなあという印象がしました。サンタンデールから近いせいなのか、あるいは有名なのかもしれません。
マヨール橋からの美しい景色
最後に村を流れる小川にかかる古い橋「マヨール橋」へ。
ここからの景色がおそらくこの村で最も美しいと思います。こういう景色があるだけでも美しい村評価点(例のタイトル横の★の数、当サイト自己採点)があがるものです。
奥に見える2つの特徴的な山(丘?)がとても印象的ですね。
これでカンタブリア州の美しい村巡りは終了。本当はもう少し西側にもいくつか美しい村が存在するのですが、今回は時間の都合でここまで。いずれまた訪問することになるでしょう。(続く)