絶対音感 雑感2014

05.音楽essay

このブログでも過去何度か触れている話題。

私も3歳からピアノを習っていた関係で、いわゆる「絶対音感」なるものを持っています。

基本すべての音が「ド、レ、ミ」で歌っているように聴こえるって能力ですね。もっともすべての音を「ド、レ、ミ」で聞き取れるわけではないのですが、楽器の単音であればほぼ100%聞き取れるとは思います。

あとカラオケの移調とか絶対無理とか。あれほんと無理。

ちょっと前、年末くらいですかね、FBの音楽仲間で「移動ド」の話が出たのですが、やっぱり気になった絶対音感の話題。(やっぱり「移動ド」とか「固定ド」って表現がすごく違和感ある…)

「移動ド」ってなに?といった話はとりあえず別途調べていただくとして、そのとき再び感じた絶対音感について、ちょっと書いてみます。

気づいたのは高校の頃と結構遅い

自分が絶対音感があることに気がついたのは、吹奏楽部でトランペットをはじめたときです。気がついたというよりも、普通の能力だと思ってたといったほうが正しいです。

しかも入ってからすぐではなく1年位たってようやく気がついたという感じでした。1年くらいわけがわからない状態が続きました。

音が「ド、レ、ミ」で聴こえるのが当たり前「でない」ということなど、それまで生きていて想像すらしていませんでしたので、とても衝撃を受けたことをいまでも覚えています。

最相葉月さんの「絶対音感」、実はわりとつまらなかった

なんかディスっているようで恐縮なのですが…。

こちらの本もう20年くらい前になるのでしょうか。

絶対音感 (新潮文庫)

最相 葉月

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率直な感想を申し上げますと、「前半こそ面白かったけれど、後半はつまらなかった」です。なんでしょう、読み進めていくうちに「まあそんなもんだよね」って思いが強くなるんです。

新鮮味が全くなかったのが最大の原因だと思います。

音はわかるけど、とれるわけではない

特にヴァイオリンなんですが、確かに一度出た音があっているかどうかは即座にわかります。でも、当たり前ですが、確実にその音を当てられるというわけではありません。

ホルンでもそうです。

正しい音程を出すためには、耳に頼ってはいけないってことでしょう。そりゃそうだ(笑)。

微妙にずれている?その1:A=440Hz

オケをやっている場合に限るのですが、これ、意外と根深い問題です。

ピアノは多くの場合、A=440Hzでチューニングされていることもあって、オケ(A=442 or 443Hz)ですから、弾いているうちに無意識に基準が440Hzに下がってくる、つまりちょっと低めになっていくってことがあるんですよね。

特にホルンではこの現象に悩まされました。

微妙にずれている?その2:「ド」と「ソ」が苦手

実はこちらのほうがさらに深刻な問題。僕は未だに克服出来ていないかも。

その1はまだ何とかなるレベル。何年かやると慣れてきますから。しかし、その2は未だに克服方法がわからないです。

僕のカラダに染み付いている「ド」の音程がなんだか微妙に上ずっているんです。

原因は正確にはわからないのですが、例えば教室もしくはうちのピアノのドの音がA=440Hz基準と比べると相対的に高かったのか、一部の音に対して微妙にずれた絶対音感を身につけてしまったようなんです。

その関係なのかもしれませんが、「ソ」もなんだか苦手意識持っています。ええ、ヴァイオリンのG線とかほんとに嫌です。

音階練習、アンサンブル等しているときはそこまで影響は無いんですけどね。なんか不安になるんです。

絶対音感をお持ちの方でこういう悩みを持っている方っていらっしゃるのかな?

絶対音感、あってよかった?

これはやっぱり「はい」かな。

音楽活動する上では、予想以上に邪魔になったりもしますが、いろいろな音が「ド、レ、ミ」に聴こえる世界は確かに面白いかも。

でも必要?といわれると、なんとも言えない。もちろんなくたって全く問題ないから。あったらあったで悩みもるし、もっともそれもたいしたものではないけど。

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