2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」 1-9章:バイユー、ジェラール男爵美術館

2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」
2016年7月 フランス「印象派とグルメの旅」

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訪問日時:2016年7月16日、午後3時頃

ノルマンディ地方の小都市バイユーへ

第二次世界大戦に関連する古戦場巡りはこのあたりにして、この旅前半の主目的のひとつである印象派フェスティバル巡りに再び戻ります。今回ご紹介の訪問地「バイユー」は、ノルマンディ地域圏カルヴァドス県に位置する歴史ある街です。

バイユーは軽く街中を散歩した程度、そして訪問した美術館も2つだけでしたが、そのどちらも充実していたので、2回にわたって書くことにします。

駐車場探しには一苦労。中心にある大聖堂周辺をぐるぐる2周してようやく路上駐車できました。大規模な駐車場はないようでした。幸い今回のルノーのクルマは小さくて小回りが聴くので縦列問題なくできました。相変わらず縦列は緊張します。

ジェラール男爵美術館で開催の印象派展へ

この街での印象派フェスティバル関連の特別展は、大聖堂近くの小さな通り沿いにある「ジェラール男爵美術館(Musée d’Art et d’Histoire Baron Gérard)」で開催されていました。入口がとても小さいので少々探しづらかったです。まずはここから観光開始です。

正直、印象派フェスティバル関連の展覧会は小規模、むしろたった一部屋、しかも「カイユボット(Gustave Caillebotte)」という印象派の画家のただ1展だけの展示ししかありませんでした。

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今回で3回目のノルマンディ印象派フェスティバルですが、このジェラール男爵美術館は2013年から改修工事をしていたため、今回からこのイベントに初参加するとのことだそうです。

さて、そのたった1展だけの参加作品ですが、写真は撮らなかったので、パンフレットの写真を掲載します。

タイトルは「田舎での肖像画(Portraits à la campagne)」。

彼の絵は私的な絵、プライベートの肖像画が中心だったそうですが、ちょうどこの頃から写真というものがポピュラーになりつつあったことから、彼は、ちょうど肖像画を絵で書く時代から写真で撮る時代の過渡期を生きた印象派画家ということになります。とまあパンフレットやウェブサイトにはそう書いてありますが、結局展示作品は1展だけなので、正直この感覚はよくわかりませんでした。

しかし、肖像画自体はまだまだ彼の時代以降も書かれているとは思うのですが…。

常設展のほうが面白かったです

ところでこのジェラール男爵美術館には常設スペースもあります。というかそれがほとんどです。こちらの常設スペースのほうが楽しかったです。

この街の起源はローマ時代からだそうで、その当時の造られたであろう建造物に関する遺跡や当時の硬貨などが見つかっており、それらがこの美術館に展示されています。この美術館はこのローマ時代の発掘物から始まるので、はじめはここは考古学博物館?と思ってしまいます。

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その後、中世の宗教画の展示を経て、いわゆる時代的にはバロックなのでしょうか、このあたりの家具や装飾品が展示してあるエリアもありました。とても美しい展示でした。

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また、陶器やレースのコレクションの展示もありました。レースづくりはこの街の主要産業でもあったようです。

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そして、印象派時代の部屋へ。ここでは前述のカイユボットをはじめ、前日にル・アーヴルで見てきたブーダンなどもコレクションしているようです。その写真の部屋は既に上で表示済みなのでここでは省略します。

その後、陶磁器関連のコレクション展示を経て、

最後は確か20世紀の画家の作品?だったと思います、これが最後の展示コーナーでした。詳細情報をメモし忘れたのでわかりませんが、個人的にはこのコーナーが一番気に入りました。

思った以上に見応えある美術館でした。さらに、帰り際に日本語を勉強しているというとってもかわいい女性学芸員(大学生バイトかな?)に日本語で話しかけられて気分は上々。この後はバイユーで最も人気のあるタピストリー博物館へと向かいます。(続く)

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