訪問日時:2016年7月23日
友人から教えてもらったパリのちいさなレストラン
第2章グルメ編の最終章はパリ6区のあるレストラン[highlight]「L’Epigramme」[/highlight]です。
お店のウェブサイト:L'Epigramme (Trip Advisor)
パリ6区といえば、サンジェルマン・デ・プレ、オデオン、そしてカルチェ・ラタンは、パリの中では比較的歴史もあるエリア。現在は観光客はもちろんのこと、特に学生さんが多いエリアとしても有名ですよね。僕もパリの中ではこの界隈が特に好きで、ちょっと高いのですが、宿はこの辺りに手配することが多いです。
そして、パリは当然ながらものすごい数のレストランがあります。そして東京と同じように当たりはずれも多い、よってどの店を選ぶのかは非常に難しいです。さらには人気店と慣れば予約は必須。
しかし、今回はパリのレストラン事情に詳しい友人から、いくつか、いやたくさんのおすすめレストランを事前に教えてもらっていました。ありがとうございました!
ただ、パリのレストランについては特段事前予約はしていませんでした。ということで、当日のお昼に電話、最初に目星をつけたところは残念ながらこの日は営業してなかった、そして次に電話したのが今回ご紹介する「L’Epigramme」さん。がんばってフランス語で会話、女性の方がとても丁寧に対応してくださったおかげで無事に夫婦2名で予約できました。
お店はやや喧騒から離れた路地裏にありました
予約は20時としていました。いつもよりもちょっと遅めだったのは、ツール・ド・フランス関係のチケットを入手するため。このあたりはまた別途ご紹介します。
場所はこのあたり。地下鉄オデオン駅から比較的近いですが、サンジェルマン・デ・プレの駅からも歩いて10分程度でいけました。我々はホテルがサンジェルマン・デ・プレ付近なので、ホテルから歩いていきました。
オデオン、サンジェルマン・デ・プレ、この区画には非常に多くのカフェやレストランがあって、夜は非常に多くの人で賑わっています。しかし、「L’Epigramme」さんはこうした賑やかな区画から少し離れた場所にありました。
中に入ると、感じのいい壮年のご夫婦が我々を歓迎してくれました。予約名を伝えて席へ。我々が到着したときには、すでに数組のお客さんがいました。
あと奥の机にはちょっと無愛想な感じですがとても美人な若い女性が。彼女もこのお店の人のようです。
ビストロらしい定番のメニューが充実
さてグルメ編最終日は連日続いたような高級店ではなく、少しばかりカジュアルなビストロを選んでみました。メニューはこのように日々黒板に更新されるスタイルはいかにもビストロ。
この日のアペリティフはカジュアルにビールにしてみました。夏なので暑いですからね。フランスはビールも美味しいです。お決まりのクローネンブールが出てきました。
こちらをいただきながらどれを選ぶのかゆっくり決めました。この日は普通にシンプルな前菜とメイン、そしてデセールというスタイルで。この4日ほど食べすぎてましたからね笑。
以下いただいた品をご紹介。
Tempra de gambas
直訳すれば「地中海で採れる大海老の天ぷら」です。私の前菜でした。プリプリな海老、そしてソースはアメリケーヌ。天ぷらというイメージとは若干違いますが、ボリュームもあってとても美味しかったです。
Carré d’agneau rôti, asperges et petits pois
いわゆるラムチョップです。フランスでもポピュラー。日本で食べるよりも脂身は少なくそしてクセもなく、よって重くない食べやすい一品でした。こちらは妻のメイン。
Filet de Canette rôtie
一方僕のメインは鴨ではなくアヒル(であっているか?)のヒレ肉のロティです。上品な焼き上がり。付け添えのいちごとトマトもこのお肉ととてもよい相性でした。
Fromage: Brie du Meaux
最後のデセール、僕はフロマージュを。ブリー・ド・モーです。大きなお皿で出てきましたが、味わい深いもののとてもさっぱりしたチーズなので、この量でも全く問題ないです。もっとも私は人一倍チーズを食べますけどね。ちなみにモー(パリの北東にある街)といえばいろいろ思い出深い街だったりします。泊まったこともあります。
Moelleux au Chocolat
一方の妻のデセールは、メルー・オ・ショコラ。フォンダン・ショコラともいいますね。実はフロマージュにするかこちらにするか悩みました。両方って手もあったのですがいろいろ悩んでやめておきました。その代わり一口(もうちょっとかな?)もらいました。美味しかったです。チョコレートは神。
理系の心をくすぐるワイン?
もちろんワインもオーダーしております。連日のボトルでのオーダーです。一人旅でないとボトルで頼めるのでいいですね。この日は頼んだのはお店の人から勧められたこちらのワイン。
ちょっと理系心をくするぐる感じのエチケットですね。
これはラングドック・ルーション地方のワイン。味わい的にセパージュは、グルナッシュとシラー、おそらくシラー主体だったと思います。シラー万歳。ちなみに「La Racine Carrée」とは平方根という意味だそうです。書いてある式はもうちょっと難しい感じですけどね。
お値段は30ユーロくらいだったでしょうか。
終始リラックスした時間が過ごせました
とても小さなお店ですが、親切で心温まる想念ご夫婦の接客、そして最初はちょっとそっけなさそうと思った若い女の子の接客も笑顔が素敵で明るくて、終始リラックスして過ごせました。
もちろん肝心のお食事はどれも美味しかったです。料理自体は定番のビストロ料理がほとんどなのですが、むしろこうしたスタイルのほうが、いかにもフランスっぽくて、現地っぽくてほっとします。どちらかというといままではこうしたレストランに行くほうが普通でしたから、なお安心感があったのだと思います。これは何度も来たくなる名店だと思いました。
ということで、思い切って、だいぶ贅沢もして毎晩美味しい食事ざんまいをした、それを記録した2016年7月フランス旅行の第2章ですが、今回で最終回です。次回はこの2章の総括レポートを書く予定です。そして第3章へと続きます。(次回に続く)