今回から少しずつGWの旅行記を書いていこうと思います。今回は時系列に沿った書き方をするのではなく、その都度テーマごとに関連記事を書いていくつもりです。
まず最初のテーマは「食事とワイン編」。この「お食事」シリーズも最近は定番になってきましたね。数回に分けて書いてみます。
バルはどこにでもありました
スペインの食事文化として真っ先に思い浮かぶのがバル。確かに今回どの地域に行ってもバルはありました。写真はパンプローナ旧市街内のバル。こちら、とてもよかったです。
ただ、バルって慣れないと正直入りづらいんですよね…。どちらかというと僕はレストランのほうがいいです。といっても地方の小さな街にはレストランがないこともしばしば。夕食を食べるためには、地元の人しかいないバルを頼らざるを得ません。
ちなみにタパスがほとんどなく飲み物とスナック菓子しかないバルも。小さな街などではありがちのようです。これは辛い。例えば「Calaceite(カラセイテ)」というスペインの美しい村に宿泊した時のこと、シーズンオフなので街のレストランがすべて閉まっている。夕飯を諦めるしかありませんでした。
テーブル席に座るとレストラン形式、カウンターならバル形式というところも
バルでは、基本はカウンターやバーテーブル(高いテーブル)での飲食となるようですが、もちろんテーブル席も用意してあることも多いです。しかし、そこに座るとタパスではなくレストラン料理を必ず頼まないといけない、というパターンもありました。むしろこの方が助かったりもしましたが。もちろんテーブル席でもタパスを頼めるところも多いようです。
タパスについて
そして、バルでいただく料理といえばなんといってもタパス。タパスについては、従前の予想通り、といいますかこれは日本にもあるスペインバルでも比較的見かけるものが多かったと思います。スペイン前菜の定番といえば生ハム(ハモン・セラノ、ハモン・イベリコ)、これはどこにでもありました。ハモン・イベリコは比較的高かったのは日本と同じ。量は同じ値段でももちろん日本よりも多く出してくれます。
また小さなそら豆をオリーブオイル、ニンニク、ハム(ベーコン)と煮たものをよく見かけました。これがとても美味しかった。レストランの料理でも定番だったりするようです。
それにしてもヨーロッパの豆料理はどこでもほんとうに美味しい。豆好きにはたまりません。
お肉系も充実。チョリソーなどが代表例でしょう。今回チョリソーそのものは頼みませんでしたが、初日のクエンカという街でチョリソーや豚肉の煮込み料理(Cazuelaというようです)をいただきました。ボリュームもありお得感満載でした。
その他のタパスでは、アルボンディガスという肉団子の料理、そしてクロケット(コロッケ)、このあたりがポピュラーでよく見かけたものでした。
ちなみにクロケットですが、多くの場合はホワイトソースのタイプ、ただし日本のようなカニではなくお肉(おそらくハム)が多かったです。カニクリームのケースも有りました。
お肉系のクリームソースタイプのコロッケがもっと日本にあってもいいなとは思いました。
おっと、あと有名なものといえば「トルティージャ」、スペイン風オムレツですね。これも例外なくどこにでもありました。今回の旅行ではバルではいただきませんでしたが、朝食のビュフェで何度かいただくことが多かったでしょうか。こちらもイメージ通りの一品でどこで食べてもおいしかったです。
アヒージョはエビくらい
さて、スペインバルでの定番といえば「アヒージョ」を思い浮かべる人が多いかもしれません。確かにアヒージョはどこでもありましたが、どの地域でもほぼ例外なく「エビのアヒージョ(Gambas al ajillo)」しか見かけませんでした。
日本の様にあれこれあるものではないようでした。僕は、日本における無駄にソースのバラエティーの多いパスタ(スパゲッティーニが大半)のように、アヒージョもなんでもアレンジしてしまうのは、どうも好きになれません。もう少しシンプルで原始的なほうがいいです。
バルでの飲み物
ビールにカクテルになんでもありますが、なんといってもワインがやすい!まずまずのリオハワインであっても1,5ユーロ程度で飲めます。軽く飲むには最適ですね、バル。なお、ナッツはデフォルトでついてくるところがいくつかありました。
メニュー(カルテ)はあるのか
ところで、こうしたバルにはメニュー(カルテ)はあるのか。メニューがあるところもありますが、ないところも結構あるようです。その場合は、ショーウィンドウに並べられているものを指差して注文するしかないです。
しかし、外国人観光客様に置いてあるあるところも十分ありそうなので安心。でも慣れてくればカウンターでこれ欲しい、と言ったほうが早いでしょう。またメニューがある場合でも、なかなか注文を取りに席に来てもらえないこともあるので、カウンターまで言ってこれが欲しいと伝えたほうがよいと思いました。
さてさて、バルにはもちろん欠かせないピンチョス、そして伝統的な料理についてはまた次回以降にお話します。(食事編 No.2につづく)