2018年7月ブルガリア・ルーマニア、ブルガリア編その10:世界遺産、ネセバルの古代都市

2018年7月ブルガリア・ルーマニア
2018年7月ブルガリア・ルーマニア

訪問日時:2018年7月17日、1泊

黒海沿岸の街第二弾は、ソゾポルの北1時間30分のところにある「ネセバル」。ブルガリア旅行の最大のHighlight。我々の今回のブルガリア旅行で最も行きたいと思った場所でもあります。ということで、ここでは1泊することにしました。

歴史ある要塞、今でも美しい城壁が残る街

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ネセバルは黒海に突き出た小さな半島にある街。しかし、半島と行っても、長さ850メートル、幅350メートルとあまりにも小さいのでまるで長崎の出島のようです。この天然の地形がゆえに要塞としてはるか彼方より栄たこの街は世界遺産にも選ばれています。

以下では、こちらのサイトを参考に特に歴史に関わる箇所について、参考にして書いていきます。

ブルガリア公式観光サイト:建築・歴史保護区ネセバル(Nesebar)

ネセバルは、紀元前2000年ころにはトラキア人が住み始めたことを皮切りに、およそ3200年前に創立されたヨーロッパで最も歴史が古い都市のひとつに数えられます。古くはメサンブリアという名前でしたが、中世時代になるとメセンブリアとなり、のちにはネセバルに落ち着きました。

街の創設後は、ギリシャ人の植民が開始。そして紀元前1世紀ころからローマの支配下に。その後は、第一次ブルガリア帝国、第二次ブルガリア帝国、ビザンツ帝国、そして近代までオスマン・トルコの支配下に置かれるという、このあたりの定番?の歴史をたどっております。

街の地形が故要塞として発展していったが故に、現在でも城壁に囲まれた大変美しい旧市街が残っており、ロマン漂うこの風景に世界中の観光客が魅了されて、特に夏のシーズンには大変多くの人で賑わっています。

この城壁は、紀元前8世紀にトラキア人によって建設され、以後紀元前5世紀にはギリシャからの移住者がこれを拡張、ローマ人も新たな城壁を建てました。ビザンチン帝国に統治される5世紀にも盛んに建設工事が行われました。城門付近の城壁は最も状態よく残っています。ビザンチン時代初期には現在も残る西南海岸の城壁が建てられました。

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こうした最高のロケーション、それは街へ入る前から感動的です。なんといっても大陸側から旧市街にかかる橋を渡ろうとしたとき、突如目の前に城壁に囲まれた美しい街並みが目に飛び込んできます。

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駐車場事情、とても広いが大混雑必須

もちろんクルマですので、いつものように駐車場のお話をしましょう。大陸から半島への道を進み、半島へ到着すると、左方向に、方角でいうと半島の北側に誘導されます。こちら側にはヨットハーバーがあり多数のヨットが停まっていて眺めは爽快。そのハーバーを左手に見ながら更に進むと、大きな街の公共駐車場に到着します。ここは観光バスも10数台停めることが可能なかない大きい駐車場です。

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しかし訪問時は観光シーズン真っ盛りで駐車場はこの広さでもほぼ満車状態。スペース探しに一苦労でした。

屈指の観光地、ホテル事情

というわけで、当然ながらブルガリアの観光地の中でもトップクラスの人気で、それは小さな旧市街にもかかわらずホテルの多さ、その値段の高さ、そして飲食店の多さに反映されています。といってもヨーロッパの中でも最も物価が低いと言われるブルガリアですので、西ヨーロッパの価格と比べると十分安いです。我々は、街の北側のヨットハーバーに面したエリアにアパルトマンを予約。それなりのお値段も納得の内容。

ホテルのサイト(Booking.com): ?Hotel Saint Niko

景色は素晴らしい、さらに前述の駐車場からも1分程度で行くことができる最高のロケーション。

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内装もとても素敵です。ちょっと1泊だけではもったいない広さ。

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旧市街には正教会関連の小さな教会が多く存在

ネセバルの魅力のひとつに、ビザンツ帝国時代に造られた正教会が街中に数多く残されていることがあります。ローマ帝国の首都がコンスタンティノーポルへ移ってからキリスト教は国教となり、メセンブリア(当時のネセバルの呼称)で次々と教会が建てられていきました。

特にネセバル旧市街の中心部にある全能の神キリスト教会は、中世遺産としては状態が大変良いまま残っていることで知られています。 こうした現存する教会は無料で拝見できるもの、あるいは有料のものの2通りがありました。有料のものに関しては、旧市街の入り口にある考古学博物館とのセットでチケットを購入できます。こちらがお得でしょう。

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有料で見学できる教会は7箇所です。それぞれの教会を訪れるごとに上の写真のようにチケットにスタンプを押してもらえます。うち一つは博物館を見学する際に押されたもの。ちなみに、言い伝えによるとネセバルにはかつて40もの教会があったようですが、現在23の跡しか確認されていないようです。

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内部の写真については、やや記憶が不確かですが撮影可、不可と教会ごとに異なっていたと思います。ただ多くのところでは撮影が可能だったはずです。ただし当然ながらフラッシュは禁止。というか仮に禁止されていなくても、自粛すべきだとは思います。 教会内部のフレスコ画は大変美しかったです。初日に訪れたボヤナ教会を思い出します。

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なお、博物館も大変見ごたえがあるので必見です。まず我々は博物館をゆっくり鑑賞してから、その後、旧市街を散策しました。

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やや俗っぽいところも多いがロマンあふれる旧市街散歩

旧市街の様子です。確かに古代都市の雰囲気はあるのですが、観光客がとにかく多くで、そして少々俗っぽくなっている感もあったのも事実です。とはいえ歩いていてとても楽しい街です。

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レストランも多い

ただしレストラン選びには大変苦労する、苦労しました。このシーズン(7月)はヴァカンス真っ盛りとあって、どの曜日に行っても旧市街は大混雑しています。TripAdvisorで評価の高いお店は予約するなりしない限り入るのは大変でしょう。我々は旧市街中心にあるレストランへ。

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ブルガリアの内陸部ではトルコっぽい料理が多かったですが、こちらはギリシャ風といったところでしょうか。味はまずまず。ワインがとても美味しかったです。 食事中にスコールに見舞わましたが、食べ終わる頃には止んでいただめ、濡れることなく帰ることができました。

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ホテルへ帰る途中でも少し旧市街を散歩。その後はホテルで就寝。

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観光客がとにかく多くで、そして少々俗っぽくなっている感もありましたが、古代都市の雰囲気を十分に味わえる素晴らしい街であることに間違いはありません。

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